「感情」と「情動」の違い

こんばんわ!!横須賀うみかぜカイロの玉田です。今日は治療家向けの内容になります。

慢性疼痛の話になると必ず出てくる「感情」という言葉ですが、痛みに関する文献などを読んでいると感情というキーワードではなく、「情動」という言葉が多くみられます。

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「痛みと負情動」

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「痛みと情動」

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「痛みと情動系」

「感情」と「情動」の違いは何でしょう?

辞書的には説明では、『情動は感情とそれに伴う身体的な変化』と言えます。

情動は「怒り」や「不安」「恐怖」など主観的な感情だけでなく、自律神経系の働きによる身体的変化(血圧など)や筋肉の緊張に伴う表情の変化など客観的な変化を伴います。

自然科学的な事柄を研究するためには客観的なデータが必要になります。そのため文献などで使われる言葉としては主観的な感情ではなく、身体的な変化を測定できる「情動」という言葉を使っているのでしょう。

たしかに研究する上では客観的な視点が必要です。しかし、国際疼痛学会の痛みの定義の注釈には「痛みは主観的であり個人的なものである」とも述べられています。

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つまり痛みは主観的である自然科学的手法だけでは研究できないとも言えます。よって、痛みの多面性や哲学的思考もまた必要ということでしょう。

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